秩父市「大滝歴史民俗資料館」体験レポ。館内の様子からアクセスまでご紹介

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大滝歴史民俗資料館 観光スポット
大滝歴史民俗資料館
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秩父市の「道の駅大滝温泉」には人気温泉「遊湯館(ゆうゆうかん)」の隣に「大滝歴史民俗資料館」が併設されています。


しかし「遊湯館」で温泉を楽しんだ人の中でも、大滝歴史民俗資料館を見学した方は少ないのではないでしょうか。


そこで今回は実際に大滝歴史民俗資料館に入館して、内部を見学してきました。


大滝歴史民俗資料館の様子を写真とともにご紹介いたします。

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いざ大滝歴史民俗資料館に入館!と思ったらいきなりトラブル!

私が「道の駅大滝歴史民俗資料館」に到着したのが10時過ぎ。


早く温泉に浸かりたいという思いをグッとこらえて、先に大滝歴史民俗資料館を見学することにしました。


資料館入口の案内板で営業時間を確認したら9時開館なので営業時間中。

入館料の小銭を準備してドアを引きました!


「ガチャッ!」


・・・ん?ドアから硬い手応え。


はい、開いてません。


もう一度、案内板を見返す私。

・・・はい、9時からやってるはずですね。


気を取り直してドアを引きました!


「ガチャッ!」


・・・やっぱり入れません。


さすがに想定外の展開に動揺する私でしたが、ちょうど遊湯館のスタッフの方がプランターの植物に水をあげていたので声を掛けました。


「あの・・・ここ開いてないんですけど・・・」


スタッフの方も予想外だったらしく、走って別の人を呼びに行きました。


しばらく待っていると別のスタッフが走ってやってきて平謝り。


「申し訳ございません!すぐに開けます!」


そうこうするうちに内側から鍵が外れる音がしてドアを開けることができました。


受付には走ってきたスタッフさんが座っていたのでその方に声をかけて210円をお渡しし、無事(?)入館することができました。

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大滝歴史民俗資料館の館内では数々の文化財・写真がお出迎え

館内は節約のためか、もともとそういう方針なのかちょっと薄暗いです。


入館すると壁に秩父市の文化財についての説明がありました。

三峰神社のように有名なものから、マイナーなものまで。


こちらの資料はコピーサービスも行っております。持ち帰りたい方は受付で頼みましょう。


大滝周辺の山々についての模型が展示されています。

模型にはボタンが設置されていて、ボタンを押すと該当する地域が光ります。


光の色によってはすぐに確認できず、わかりずらいかも。


こちらは「中津川の鉄砲堰(てっぽうぜき)」の模型です。

実際に動かしてみようとするも「ひもを手前に引く」の意味が分からず。


素直に黒いひもを手前に引っ張ってみる・・・はい、ひもが切れそうになりました(笑)。まあそりゃそうですね。


何をどうすればいいのかさっぱりわからない・・・こんな時はこれだ!


「すいませ~ん。これどうすればいいんでしょうか~?」


ドラえもんにすがるのび太のように、困った時のスタッフさん頼り!


さっきのスタッフさんが受付から出てきてくれました。


「ひもを引っ張るってどういう意味ですか?」


「う~ん・・・そうですね・・・。」


いや、わからんのかい(笑)。


そうはいいつつも完成形(?)に組み立ててくれました。

おお、真ん中の棒で板を固定しているわけですね。


そして、真ん中の棒を引き抜いてみると・・・

「ガシャン!」という大きな音とともに、板が崩れ落ちました。


なるほど、こうやって板を下流へ一度に流していたわけですね。


これは「ひもを引いてください」ではなくて、「(板を並べた後)棒を抜いてください」の方がいいのではないでしょうか。


スタッフさんが考えちゃってましたよ。

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原生林とそこに住む動物の展示

実はスタッフさんが鉄砲堰に悩んでいる間、ちょっと待ち時間があったので周りを見学してました。


ちょうど背後には秩父の山岳地域の写真とそこで伐採された樹木が展示されています。

いろんな種類の樹木の断面が確認できます。断面好きにはたまりませんね。(いるのか?)


秩父の自然に関する資料も無料で確認できます。おとうさん熊の「ごーろ」がお出迎え。

隣では「原生林の様子」というタイトルで獣と植物の展示があります。

つい、角が大きい鹿やイノシシに目が行きがちですが、実は他の動物もちゃんといます。


さらにとなりにはおかあさん熊「ゆーゆ」とこぐま「とっちー」もいます。

「ごーろ」は郷路館、「ゆーゆ」は遊湯館からきているのでしょうが、「とっちー」はなんだろう?土地?

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昭和初期の生活様式を見学・・・と思ったらいきなりビックリ!

奥の部屋に入ると・・・

人がいる!!めちゃくちゃビックリしました。(すみません、小心者です)


人形だと気づくのにちょっと時間がかかってしまいました。


人形に近づいてみると・・・

怖っ!ちょっと夢に出そうですね(笑)


画像ではわかりずらいかもしれませんが顔の造形がめっちゃリアルです。


正直この人形けっこうお金かかっているんじゃないだろうか?などと余計なことを考えてしまいました。


他には壺やとっくりなど生活雑貨の数々の展示もあります。

英語入りのかけ時計が部屋の中でちょっと浮いている感がありますね。


穀倉の写真もありました。

古い家には今でも残っていそうですね。

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作業用具の数々と林業の説明。刃物がたくさん。

さらに奥には実際に使用されていた生活用具の展示がありました。

「まんが日本昔ばなし」に出てくるおじいさんが使っていそうですね。


こちらはのこぎりと鎌。

種類がめっちゃあります。使い分けが面倒そう。


こちらは鉈。

実家で見たことあります。今でも現役の道具ですね。


こっちは林業特有の道具のようです。

カスガイを見ると忍者のイメージがあります。子供の頃に読んだ「学研と科学」の忍者特集のイメージが離れません。


林業における細かい作業の説明が紹介されています。

考えてみたらチェーンソーも無い時代ですもんね・・・。じつに手間がかかりそうです。


こちらは文章の展示品。

うーん、読めない。そして何だかわからない(笑)(※説明文を見逃していたかもしれません)


わかった人はぜひ、お問い合わせフォームから投稿してブログ主に教えてください!


実際に木を切っている途中の展示もあります。

刃の部分と柄の部分でかなり角度があります。真っ直ぐの方が切りやすいイメージですが、こっちの方が切りやすいのでしょうか?


どっちにしてもこんな太い木を一本切ったら疲れ果ててしまいそうですが。


こちらは木材を運ぶソリ(のようなもの)です。

木馬とかいて「きんま」と読みます。


坂道だと注意しないと木材が滑り落ちて怪我をしそうですね。(諏訪大社御柱祭のイメージ)

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大滝歴史民俗資料館では当時の農耕、農作物について鑑賞できる

リアルおじいさん人形の反対側の展示スペースは農耕についての展示がされていました。

右上の植物は左からヒエ、エゴマ、キビ、アワ。小学生の時に「アワ(粟)、ヒエ(稗)、キビ(黍・稷)」と3つまとめて覚えさせられた記憶があります。


こちらが実際の穀物の展示品。

低カロリー、高栄養素で今、注目を浴びていますね。


現在も行われている焼畑農耕についての説明もありました。

正直、山火事が怖くて自分には出来そうにありません。


こちらは獣から農作物を守るための石垣です。画像ではわかりずらいですが、石を積んで害獣の進入を防いでいます。

ちなみに私の知り合いで秩父で畑を営んでいる方がいますが、鹿や猪によく作物を食べられるそうです。


彼は鹿と猪は「一生許さない」そうです。食べ物の恨みは恐ろしい・・・。


斜面を耕している人の写真も掲載されています。名付けて「さかさっぽり」。そのまんまです。

めちゃくちゃ腰に悪そうです。腰痛持ちの私は見ているだけで腰痛が悪化しそう。

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秩父にゆかりのある人物の紹介と出土品などを鑑賞

こちらは大滝に実際に立てられた高札と当時使用されていた銃と鉱物の展示です。

「切支丹」「禁止」「邪宗門」の文字が見えます。

「五榜の掲示」として有名な禁止令です。


高札に「慶應四年」とあります。明治維新によってスタートした「明治元年」でもありました。


ちなみに欧米列強から批判もあって明治6年に廃止されています。


こちらでは秩父・大滝にゆかりのある人物や出土品が紹介されています。

意外なことに、江戸時代の発明家「平賀源内」の名前がありました。


実は大滝からは古銭も発掘されています。

その数8640枚!時価総額が気になるところです。


こちらは大滝近辺に存在した茶屋への道しるべの展示になります。

文字が彫られていますが、ほとんど削れていて読めません。残念。


側面から見た図。

「三峰」の文字が確認できます。今は秩父市の一部(2005年まで大滝村)ですが、昔は三峰村という一行政区がありました。


最後は秩父の歴史がよくわかる歴史年表を紹介。

戦国時代には後北条氏と武田氏が支配していたようです。戦国時代好きの私には興味が惹かれる記述です。もっとも、一番好きなのは織田信長なんですが。


1960年に人口が8202人に達したことが記載されています。当時の人は合併して村が消滅するなんて考えもしなかっただろうな・・・。

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大滝歴史民俗資料館の感想

派手な展示はありませんでしたが、大滝の歴史を知るにはとてもよい資料館だと思いました。


ただの展示だけではなく、映像作品などあるとより興味が引きやすいのではないかと感じます。


実は館内中央にディスプレイが置いてあったのですが、特に映像は流れていませんでした。紹介ビデオなどを流した方がいいと思います。


それとやっぱりおじいさん人形が怖い。これに尽きますね(笑)あれはとてもいい話のネタになりそうです。


そして開館時間を過ぎたら入り口は開けておいてください(笑)


最後に来館者ノートの一部を紹介。※クレームがあった場合は削除します。

どうやら県民の日(11月14日)は入館無料になるみたいです。210円を払うのも惜しいという方は覚えておきましょう。

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大滝歴史民俗資料館の営業時間・住所・入館料

大滝歴史民俗資料館
住所 埼玉県秩父市大滝4277-4
電話 0494-55-0021
FAX 0494-55-0286
入館料 一般 210円
小中学生 100円
  団体(20名以上) 一般:160円、小中学生:80円
開館時間 9:00~17:00
休館日 木曜日(祝日の場合はその翌日)、12月29日~1月3日

※新型コロナウィルスなどの影響により、営業日・営業時間が変更される場合があります。ご了承ください。

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大滝歴史民俗資料館へのアクセス

大滝歴史民俗資料館は鉄道の駅から離れていますので、車でのご来場をおすすめいたします。公共交通機関を利用しても道の駅大滝歴史民俗資料館へ行けないことはないですが、電車を降りた後、バスに乗り換えが必要なのでかなり時間がかかります。

大滝歴史民俗資料館へ車で行く

大滝歴史民俗資料館は関越自動車道の花園インターチェンジから1時間ほどになります。


▼花園インターチェンジから大滝歴史民俗資料館への地図はコチラ
google map

大滝歴史民俗資料館へ電車・バスで行く

秩父鉄道・三峰口駅でお降りください。
ちなみに西武池袋線で池袋駅から三峰口駅までは2時間10分ほどかかります。


▼池袋駅から三峰口駅への地図はコチラ
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三峰口駅から秩父バスに乗り、バス停「大滝温泉遊湯館」で下車願います。
道の駅「大滝温泉」バス待合室

道の駅「大滝温泉」バス待合室


ちなみに三峰口駅から大滝歴史民俗資料館までは20分ほどかかります。


▼三峰口駅から大滝歴史民俗資料館への地図はコチラ
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大滝歴史民俗資料館体験レポまとめ

大滝歴史民俗資料館を紹介させていただきました。食事ができる「郷路館」、温泉が楽しめる「遊湯館」に比べると地味ではありますが、日本の山間部で生活していた人々について知ることができる貴重な資料館です。


入館料も安いので秩父観光の合間にぜひご利用ください!


※記事内の情報は2021年2月27日時点のものです。

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